ウェディングプランナーになるまで -芽生え~決意-
- atelier_solo

- 2020年5月1日
- 読了時間: 5分
更新日:2020年5月9日
ちょっと長くなりますが、私がウェディングプランナーを目指すようになるまでの道のりを綴ってみようと思います。
なんでこんなことを書こうかと思ったかというというのを最初に少しだけ。
世界が見えない大きな脅威に直面し明日どうなるかさえもわからない状況の中で、このウェディング業界もまた大きな大きな局面を迎えています。それぞれの苦渋の決断で延期、キャンセルが続き結婚式への価値観、考え方もより一層変わろうとしています。
正直、このままこの仕事を続けることができるのだろうかと不安が頭をよぎりました。結婚式が世界から消えることはあるのだろうか。結婚式がどんなに素晴らしいもので価値あるものか知っている私からすれば、そんな日はきっと訪れない、訪れてはいけないと。もっともっと大変な時代を経てもなくなることはなかった結婚式を、なくすも守るもそれは私たちプランナーにかかっているのではないかと。
今後は結婚式の意味、価値がより一層問われる時代になります。それを伝えていくのが私の使命であり、今後はウェディングプランナーとして社会貢献の役割を果たしていくと決意をしたわけです。そう思ったときに、原点回帰ということでこれまでの歩みを振り返ってみることにしました。
私がウェディングプランナーという仕事を知ったのは、中学生くらいの頃だったか、ウェディングプランナーが主人公のテレビドラマをみたのがきっかけです。それを見て私もなりたい!と思ったわけではなく、当時はそんな仕事もあるんだなという認識程度だったと思います。
はじめてウェディングプランナーという仕事に触れたのは大学生の頃。片道2時間近くかけて大学に通っていた私は平日のアルバイトは難しく、土日だけのアルバイトを探していて条件にぴったりだったのが結婚式場でした。
披露宴時に料理やドリンクを提供するサービススタッフとして働き始めた私は、初めての社会経験ということもあり、これまで触れることのなかった結婚式という華やかな世界にすぐに魅了されました。もちろんおこられたり失敗したりと苦い経験もありましたが、とても楽しんで働いていたと思います。人と触れ合う接客業の楽しさをこのときに知りました。アルバイトスタッフが触れ合うのはほとんどがゲストの方で、ゲストを通して、今日の新郎新婦はどんな二人かなとか、どんな演出があるのかなとか、自然と結婚式というものに目が向くようになっていったと思います。
そしたらそのうちに、私だったらこうするのになと、おこがましくもプランナー目線で考えるようになっていました。同時に知れば知るほど結婚式の在り方に対して生意気に疑問を抱くようになりました。今思えばこのときがウェディングプランナーという仕事を意識し始めたときだと思います。このぼんやりとした意識がはっきりとした自覚にかわったのが、その後のアメリカ留学中の出来事です。
向こうの方というのは日本人よりも圧倒的に初対面の人との距離感が近く、初めて会う日本人の私を何のためらいもなく(少なくとも私にはそう見えました)受けれてくれてそれがとても嬉しかったのを覚えています。あまり英語がうまく話せない私のために話す機会を与えようとしてくれて、とにかく質問が多く最初は片言で返答することに四苦八苦していました。そんな会話の中で、結婚式場でアルバイトをしていることも何度も話題に出したと思います。(私のアルバイト経験が結婚式場だけだったというのもあり)
そのおかげか、アメリカの結婚式について話してくれたり、ウェディングショップに連れて行ってくれたりと留学先でも結婚式に触れる機会は多かったです。ある時アメリカ人の友人のご実家に遊びに行った際、たまたま近くで知り合いのウェディングパーティーが開かれているからと一緒に連れて行ってくれました。最初は見ず知らずの私が行っていいの?こんな普段着のままでいいの?ご祝儀もなにも渡してないのにこれ飲んでいいの?とか「?」マークばかりが頭の中をかけまわっていました。
だけどパーティー会場の中に入ったとたんに、そんな疑問は一気に吹き飛びました。私が今までに見てきた結婚式とは明らかにちがう世界が目の前に広がっていました。おばあちゃんから子どもたちまでみんなで楽しそうにダンスし、その傍らで新郎新婦がゲストとこちらも楽しそうに談笑している。決まりごとに縛られることなく自由で、そしてそこにいるすべての人が心から新郎新婦を祝福しているのが伝わってくる。違和感しかなかった結婚式に初めて共感できた瞬間で、体の中に電流が走るってこういうことかと。よく映画とかであるように、まわりの時間が止まって自分だけが動いていると表現するのが一番しっくりくるような衝撃的な経験でした。その衝撃は、ウェディングプランナーを目指すべき目標へと引き上げてくれることとなりました。
またまたおこがましくも「私がこれを日本でやる」と意気込み、その熱意を持ったまま帰国し大学卒業後、ウェディングプランナーとしての道を歩み始めることとなりました。
後半はだいぶはしょりましたが、これが私がウェディングプランナーになると決意するまでの道のりです。その後は話はまたの機会に!













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